法人に欠かせない印鑑購入を失敗しないためのポイント

法人が作成した書類であることを証明するためには、押印が欠かせません。

登記や口座開設でも使用することになるため、法人として活動を始めるときに印鑑を作るのが一般的です。

長く使うと素材によってはすり減ったり欠けたりするため、ある程度年数が経ったら作り直すこともあるでしょう。法人が印鑑を準備する際、どんな素材を選びどこから購入すれば安くて質がいいものをそろえることができるのでしょうか。

印鑑はいろんな場面で活躍するから厳選しましょう

コスト削減のためペーパーレスが重要視されていますが、対外に出すものはいまだ書類にしなければならないものが数多くあります。

法人から発行されるものは出所を証明するため、法人名を記載したほかに印鑑の押印が必要です。押印されていないだけで、正式な書類だと認められない場合もあるでしょう。

法人名で作られる角印と、代表者の実印として作られる丸印の2つを押さなければならない書類もあります。法人として起業をするとき、あまり深く考えずに印鑑を準備してしまうことがありますが、それでは後悔しかねません。

家庭なら契約するときや銀行を利用するとき、荷物を受け取る時くらいしか印鑑は使いません。しかし法人は契約書から請求書に領収書など、驚くほど押印が必要になる書類があります。公的な届け出書類や銀行関連、権利や義務がかかわる書類に印鑑は必須で、事業内容によってはさらに増えます。

それなのに耐久性がない素材で作ってしまったら、数年で使い物にならなくなるでしょう。印鑑は届け出したり登録したりすることも多く、作り直せば当然そのたびに変更を届け出なければならなくなり、時間を無駄にしてしまいます。

初めて作る時からしっかり素材を比較するべきですし、こだわって作って損はありません。

法人の印鑑は角印と実印の2種類だけでは不十分

法人の印鑑を作るとき角印と実印用の丸印、計2種類しか作っていないところもあるのではないでしょうか。印鑑届書にも実印である代表者印だけあれば十分ですし、そのまま銀行印にもしてしまったほうが管理もしやすい面もあります。

しかし紛失やコピーされてしまうリスクを考えた場合、丸印は実印とは別に銀行印を作り、さらに認印も作ることが望ましいです。実印は登記印であり、これを紛失したりコピーされたりしたことで勝手に契約書などに使われてしまったら大変です。

法人の信用を落としかねないため、雑多な書類への押印にまで使わないようにしなければなりません。銀行印も手形や小切手、お金の引き出し等に使う大切な印鑑で、契約書類などに頻繁に使ってしまうとコピーされるリスクが高まります。

実際に人目にさらす機会が多かったことでコピーされ、契約書に使われたり消費者金融からお金を借りるために使われたりしたケースが発生しています。多様に使うことができる認印を作っておけば、実印や銀行印を使う頻度を減らすことができて悪用される心配がなくなります。

認印は、契約書や請求書に領収書などにも使うことができる印鑑ですから、購入して損はないでしょう。登録が必要ない認印ならすり減ったり欠けたりして作り直したときに、再登録する必要がないから手間がかからないのもメリットです。

選ぶべき印鑑の材質は何か

どこのお店でも取り扱っている印鑑の素材は木材系や水牛にチタンですが、縁起物や贈答品用としてパワーストーンで作られている印鑑も人気が出ています。法人の印鑑は多用するため、耐久性がなくすり減ったり欠けたりしやすい素材のものは避けなければなりません。

さらに法人の印鑑は、契約締結式など人前で押印する機会も出てきますから、見た目の質感にも注意して購入することが大切です。

水牛系は見た目の美しさがありますが耐久性はあまりないので、長期的かつ頻繁に使うことになる法人の印鑑にはあまり適していません。とても強度が優れ、一度作ればしばらく作りなおす必要がなくなるほど頑丈といえばチタンでしょう。

とても軽量であり、多様な材質の紙に押しやすい印鑑を作ることができます。ただ、チタンは見た目がとてもシンプルで、グレーな色合いも価格の割にあまり高級感があるように感じられない素材です。木材系は耐久性が低く感じられてしまいますが、木の種類によってはとてもしっかりしています。

木目の美しさが高級感を高めてくれるので、法人の印鑑を作るのにも適しています。耐久性が高い木材にはツゲがあり、中でもサツマホンツゲは高級品です。一般的なツゲよりも強度が高く、色の美しさも違いがあるため印鑑作りに欠かせない木材です。

ほかに高級天然木として知られるのは黒檀で、硬質なことから印鑑から家具、インテリアなどにも使われる木材です。黒味が強く、褐色の模様が入っているため縞黒檀とも呼ばれています。天然木を加工することで強度をアップしている、彩樺やアグニなども素材として人気です。

天然木をそのまま使わないのは自然保護のためでもあり、天然木と樹脂を高圧加熱処理して作られる素材はエコ印材と呼ばれています。木材系は、どれでも購入しやすい価格帯であることも魅力で法人の印鑑を作る時にも適している素材といえます。

コピーされにくい書体で印鑑を作る

印鑑を作るとき書体を選びますが、どれもあまり変わらないと適当に選んでしまうのはよくありません。古印体という書体は、印影で法人名などが読みやすいものにしたいときに使われます。これを実印や銀行印に使ってしまうのは、コピーされるリスクを高めます。

認印であれば問題がない書体ですし価格も安く抑えることができるので、古印体は認印をつくるときに選ぶとよいでしょう。実印と銀行印を同じ書体で作ってしまっては、わざわざ別々に作る意味がなくなってしまいますから、それぞれで変えなければなりません。

印影がコピーされにくい書体は篆書体(てんしょたい)や吉相体(きっそうたい)です。簡単には読めない印影ですがとても細かく作られる分、隙間に朱肉が詰まりやすくなってしまうので、定期的に印鑑の掃除が欠かせません。

角印はコピーしにくさも大切ですが、法人名が全く読み取れなくなってしまう印影になってしまうのもあまりよくありません。印相体(いんそうたい)であればコピーのしにくさもありつつ、ある程度読みやすさも残った印影にできます。

印鑑の書体は依頼する店舗によって取り扱いがない場合もあります。印鑑を職人さんが作っている場合、とくに種類が絞られますので使用できる書体を確認して、用途に合わせて購入しましょう。

関連記事:手彫りの印鑑を購入する場合のポイント

費用をかけすぎずお得に購入するためのポイント

印鑑の作成を依頼できるのは、印鑑の専門店だけではありません。認印の取り扱いをしている文房具店やホームセンターなどにも依頼ができます。さらに、実際に店舗を持たずにネットだけで通販を行っている印鑑の専門店でも可能です。

文房具店やホームセンターなどは、作成依頼を受けたら専門店に発注することがほとんどで、手数料が上乗せされ販売価格が高くなる傾向があります。初めから専門店に依頼したほうが、安く仕上げることができるでしょう。

ただ、必ず街に専門店があるとは限らず、隣接する市の専門店を利用することになる場合があります。依頼自体は電話やメールなどでできますが、完成したとき配達してもらうか受け取りに出向かなければならず、多少出費がかさむ場合があります。

費用をあまりかけずに法人の印鑑を購入したいなら、やはりネット通販が適しています。実際にある店舗で作成依頼をするより、ネット通販だけ行っている印鑑の専門店のほうが安く作れるからです。店舗の維持管理費や人件費、展示用の在庫品を抱えずに済み、コスト削減になっていることが安さの理由です。

サイト上で印影の確認ができますし、ネットから注文することは電話やメールなどで依頼するのとさほど違いはなく、配達料がプラスされてもお得に購入が可能です。注意しなければならないのは、ネット上でしか存在していないということがリスクになってしまう点です。

前もってお金を支払い注文したら印鑑が届かないばかりか、連絡も取れなくなってしまう悪質な業者もいます。販売実績がある信頼できる業者で、なおかつ後払いか代金引換で購入できるところを利用しましょう。

投稿日: